台風でビニルハウスが崩壊し何百万円の損失!未然に防ぐ方法は?

自治体の研修生として、農家に派遣されて研修を受けたAさん。

研修で習ったキュウリ栽培をしようと決意しました。
独立に向けて土地を借りることもでき、ハウスを建てて、頑張って農業をやろうと思っていた矢先のこと。

台風の襲来により、ハウスは潰されてしまいました。
何百万円もかけたハウスが、一夜にして崩れ去ってしまったのです。ハウスはもちろん、中の作物も全滅です。

後から分かったことですが、実は、ハウスを建てた土地は、風の通り道であり、地元の人は誰もハウスを建てない土地だということだったのです。台風が来れば、そこは強風が吹く土地だということを、地元の人は知っていたのです。


なぜ誰も教えてくれなかったのか

なぜハウスを建てる前に、その情報が分からなかったのでしょうか。

その土地が、台風が来たときには強風が吹く土地だということは、その土地に住む人以外は知りませんでした。土地の人に話を聞かなかったことが、失敗に繋がってしまったのだと思います。

新規就農者にとっては、畑仕事をしているお年寄りも、ハウスメーカーの人や、農協の職員や、農業普及所の指導員のほうが、頼りがいがあるように見えてしまいます。農業のことならば、その辺のお年寄りよりも、公的機関の人間のほうが詳しいと思ってしまいます。

しかし、本当に大切な地元の情報というのは、その土地で何十年も農業をやっている方々だけが知っているものです。

まず、ハウスメーカーの人の言うことは、ほとんど当てになりません。ハウスメーカーとしては、ハウスが売れれば完結であり、その後、農家が成功しようが失敗しようが、関係ないわけです。

ですから「この土地どうでしょうね」と尋ねても「最高です」と言うに決まっています。心の声は「どこでもいいから、心変わりしないうちに、土地を決めて、はやく買ってくれ」ということかもしれません。

そして、農協や普及所の人たち。彼らは、地域の細かい情報までは、把握していない場合もあります。

その土地の日当たりくらいは誰でもわかりますが、冬にどうなるのかとか、雨が大量に降ったときにどうなるかとか、台風が来たらどうなるかというのは、知らない場合が多いです。

やはり、地元の人に、複数の人に話を聞くべきです。


地元の人から情報収集

お茶菓子を片手に挨拶に行き、自己紹介をし「今度あそこにハウスを建てようと思っているのだが、どう思うか」と意見を聞けば、いろいろとアドバイスをしてくれたはずです。

土地を借りる場合、ハウスを建てる場合、機械を買う場合。何にしろ、大きな投資をする場合には、できるだけ多くの「経験者」に話を聞き、アドバイスを求めることです。「セールスマン」の話だけを聞いていては、いけません。



保険のトラブル

実は、このビニールハウスには、保険がかかっていました。本来ならば、保険金は下りるはずだったのですが、査定のミスなどでトラブルが起きている間に、台風が襲来してしまったのです。

保険会社側の査定ミスによって、本来かけるべき金額以下の掛け金しか払っていなかったAさんは、受取金も、小額になってしまいました。



共済加入の意味

農協には、共済という保険事業があり、農家の多くは共済に加入しています。台風などの自然災害があった場合に、保険金が下りるというものです。

新規就農者の中にも、加入している人はいますが、多くは「付き合い」のために加入しています。保険加入の損得でいえば、明らかに割に合わないという意見が大多数です。保険に払うお金があったら、そのお金でハウスを補強したほうがいい、という意見もあります。

新規就農者は、多くの人にお世話になりますし、お世話になった方から加入を頼まれれば、断りにくいものです。ただし、加入したら「損」だということは、頭においておいたほうがいいと思います。

サブコンテンツ

このページの先頭へ