香川県でレタスを中心とした露地栽培をしているTさんの話

Tさんは大阪府出身。北海道・オーストラリア・長野県で酪農の仕事に従事した後、香川県にある農業法人にて3年間の研修を受けます。

2006年に独立し、レタスを中心とした露地野菜の栽培をしています。




Q.01 就農前は、どこに住み、何をしていましたか。

長野県で、酪農の仕事をしていました。年収は300万円くらいでした。



Q.02 家族構成を教えてください。

香川にくる前は、嫁さんと子供が1人。今子供は2人います。



Q.03 現在、農業収入は、どのくらいありますか。

先月の売上が50万円です。そのうち所得は、40万円を切るくらいです。



Q.04 栽培作物と、栽培面積を教えてください。

キュウリが1アール。オクラが7アール。冬にレタスが80アール。
それと、米が14アールあります。



Q.05 現在、農業以外の収入は、ありますか。

ありません。




Q.06 休みはどれくらいとっていますか。

ないです。無休で働いています。長期休暇も無理です。



Q.07 忙しい季節は、いつ頃になりますか。

年中忙しいですね。(笑)年中何かが採れるようにして、何かしら現金収入があるようにしたいので、そういうふうに作付けを考えているんです。
メインはレタスです。米は、自分たちで食べるくらいの量です。



Q.08 夏場の、平均的な1日のスケジュールを教えてください。

今現在(8月下旬)は、朝4時に起きて、オクラの調整作業をします。

日が昇るころになったら畑に出て、1日ずっと、日が暮れるまで収穫です。その間、嫁さんが家でずっと調整作業をしています。キュウリを収穫して、キュウリの調整作業をするとか。嫁さんは、今年から一緒に農業をやっています。去年までは勤めに出てもらっていたんですが、独立したら、人手が足りず、手伝ってもらうことにしたんです。

日が暮れたら、夕食後に、また調整作業を10時くらいまでやります。



Q.09 冬場の、平均的な1日のスケジュールを教えてください。

朝4時くらいから起きて、レタスの調整作業をします。
10時くらいから収穫を始めて、3時くらいまで収穫します。

それから調整作業に入って、出荷の準備です。遅いときは12時を過ぎるときもあります。



Q.10 現在、住んでいる家は、どのようなところですか。

研修を受けている間に、新規就農用の、作業場のついた家を探してほしいと、農業委員会の人に、お願いしていていたんです。

今住んでいる家は、農地を貸してくれる人が持っていた家なんです。家をつぶして更地にしようかというところを、住むんだったら住んでもいいよと言ってくれたんです。だから、家の大家さんと、農地の地主さんが一緒なんです。

部屋が8つあります。家賃は1万円。納屋とガレージがついています。





Q.11 農業を志してから、現在までの経緯を教えてください。

もともと牛飼いになりたかったんです。うちは非農家で、高校まで大阪に住んでいました。高校を卒業してすぐに、北海道の上士幌というところで酪農のアルバイトをしました。その後、オーストラリアの牧場で1年くらい働き、帰国してから長野の牧場で酪農をやっていました。

酪農を新規で始めるのは、最初の初期投資がかなり必要だし、実際に働いてみて作業が大変だということもあり、難しいと思ったんです。糞尿の問題もありますし、町中には住めませんから。山の上で暮らしていたら、子供が学校に通うのも大変です。その点、農業だったら、子供が普通の生活をしやすい環境ですし、自分もやってみたかったという気持ちも、ありました。

長野にいるときに、スーパーで、レタスとかの香川県の農産物を、よく目にしたんです。雨が少ない、土地も狭い県なのに長野まで野菜がきている、どうやって農業しているのかな、という興味はあったんです。

最初は、香川県で就農するというより、まずは研修というか、1回来てみて、どういう農業をしているか見てみようと思ったんです。

それで、どうせ長野から来るんだから、四国内のいろいろな土地を見てみようと思っていました。ネットや職安に、いろいろ農業関係の求人も出ていましたから、そういうところを回って、見てみようと思ったんです。

でも、最初に観音寺市に来て、後に研修先となる農家さんの話を聞いているうちに、ここでやろうと思い、よそを見ずに、そこで研修を受けようと決めました。

今は農業法人になっているんですが、僕が入ったときは個人でやっていた農家さんでした。その方も新規就農で、従業員を何人か雇っている人だったんです。

僕の研修中に法人化して、今は規模を大きくしてやっています。従業員は常時15人から20人います。今は農家というより、会社ですね。

最初にそこを訪れたときに、減農薬・減化学肥料で認証をとって、なるべく、安全性の高いものを、たくさん出荷できるように、規模をどんどん大きくしたいんだという話を聞いたんです。これからどんどんステップアップしていくであろうところで、自分も一緒にステップアップ出来たらいいなと思いました。

3年間、そこで研修を受けて、去年の2月に独立しました。最初に作った作物は、サニーレタスとグリーンレタスです。2~4月は、観音寺市から三木町に通い、4月に三木町の家に入居しました。



Q.12 研修は、どのような形で行われましたか。

作物は、今、うちでやっている作物と一緒です。レタスが冬場のメイン作物です。夏は稲・オクラ・コマツナ・ホウレンソウ・エンサイです。

日曜日は休みでした。作業時間は8時~17時が定時ですが、大体残業して一番遅いときは夜が明けるまで、作業したこともあります。

稲をやっていて、水の便が悪い土地を借りているときは、水が回ってこないので、水を水路に通してくるために一晩ついて回ったこともあります。よその県だと、常時水があるかもしれませんが、香川県は不便なところだと、決まった時間しか水が来ないこともあるんです。香川では、水には苦労しますね。




Q.13 研修を受けた期間は、どのくらいですか。

3年です。1年は経験。1年は実践。1年は応用する、という感じです。



Q.14 3年という研修期間は、長いと思いますか、短いと思いますか。

普通だと思います。それなりに役に立ったと思います。



Q.15 研修中の収入は、ありましたか。

年収は400万円切れるくらいです。結構、頑張っていたので。(笑)



Q.16 独立後の農業形態を決めたのは、いつごろですか。

研修中です。もともと、やりたい農業形態があったわけではなかったんです。
研修を受けた先の農家さんと、同じ形態でやろうと思いました。



Q.17 就農前に農業に抱いていたイメージは、農業を始めてみて変わりましたか。

就農前に抱いていたイメージは、特に無いです。田舎でおじいちゃんおばあちゃんがクワをもってやっているイメージくらいしか、なかったです。

実際に農業をやってみて、作物の強さにはびっくりしました。放っておいても、勝手に自分で大きくなってくれますし。ちょっとやそっとじゃ、枯れて駄目になるということは無い、その生命力には感心します。

農業そのものに固定したイメージは無かったです。



Q.18 就農前の仕事・学業などの経験で、農業に役立っていることは、ありますか。

今までしてきたこと・聞いてきたこと・見てきたこと、全てが役に立っているんじゃないかなと思います。



Q.19 研修中は、どこに住んでいたのですか。

普通のアパートです。研修を受けていたところは、いかにも田舎といった土地では無かったです。



Q.20 農業を始めて、肉体的なきつさは、ありましたか。

独立して、最近感じるようになりました。研修中は、みんなで作業しているから、決まった作業を1日ずっとやらなきゃいけないというのは無かったんです。

トラクターに乗ったりする仕事が多かったんです。研修中は、自分で作業の算段して、時間割を作っていました。

でも、独立して今は、半日ずっと収穫して、半日ずっと調整とか。同じ姿勢でずっと作業しないといけないんです。定植をしているときも、ずっと座ったままですし。地味に、腰が痛いとか感じるようになりました。



Q.21 研修中の作業と、独立後の作業の違いを感じることは、ありますか。

1人分の働きは、1人分の働きだなということです。

みんなで作業していると、補いながら、得手不得手を考えながら、一つの仕事を組み立てていけるんです。でも1人だと、その作業が得手不得手に関係なく、絶対にやらなければいけない作業ですから。それは大変です。

もう1人、誰かいたらな、と思うことは、あります。もう1人いたら倍以上の仕事ができると思います。効率の面を考えると、1人でやるのと、大勢でやるのは、全然違います。



Q.22 独立してみて、良かったことは、どのようなことですか。

好きなように出来るということです。自分がやったら、やった分だけ、お金になりますし。自分で作ったという自意識というか、自己満足というか、それは満たされます。



Q.23 現在、栽培している作物は、減農薬・減化学肥料栽培ですか。

自分で認証は取っていないんです。研修先の出荷先を紹介してもらって、抱き合わせで一緒に出荷してもらっているんです。ですから、研修先と同じ栽培方法でやらないと、具合が悪いんです。



Q.24 現在の売り先は、どこですか。

すべて同じところに出しています。農協は一切無いです。

今、取引しているところは、大体、値を決めて、相場が上がろうが下がろうが一定の値段で、これだけ出したらこれだけと、決めてやっているんです。

売上のめどは立ちやすいし、頑張ったら頑張った分だけ売上も増えます。



Q.25 年によって、収入のばらつきは、ありますか。

今の出荷先にずっと出すのであれば、そんなにばらつきは無いと思います。




Q.26 農業に使う自己資金は、ありましたか。

貯金が300万円ちょっとありました。でも、独立して就農するときに、なるべくそのお金を使わないようにして就農したいなと考えていました。

ですから、就農支援資金とか借入して、大体、借入金で済むようにしました。
でも、100万円ちょっとくらい、自分のお金を使いました。





Q.27 資金の借り入れは、どこからしましたか。

就農施設等資金で300万円くらい借りました。それと、農林漁業金融公庫の、新規就農者向けの資金があるんですが、それを80万円近く借りました。

就農施設等資金は無利子で、1年据え置きの10年返済です。新規就農者向けの公庫の資金が、1年据え置きの5年で返済です。



Q.28 借入金で、どのようなものを購入しましたか。

トラクター、マルチを張る機械、動力噴霧器、資材費、肥料代など。一番高かったのは、160万円のトラクターです。あとレタスの資材代が高かったです。冬場にレタスをトンネル栽培するので、それに必要な資材です。

全部合わせて、借りた380万円と、自己資金の100万円を使いました。



Q.29 ハウスを所有していますか。

育苗用のハウスだけです。研修先から、ハウスと冷蔵庫をもらったんです。
管理機と田植機も、もらいまいた。動力噴霧器は、ここに前住んでいた人が置いていったのがあったので、それを直して使っています。
いろいろ、なるべくお金をかけないようにしています。




Q.30 農地探しは、どのように行いましたか。

観音寺市の西讃農業改良普及センターを通じて、三木町の農業委員会の人に探してもらいました。空いている農地を、なるべく近くで80アールか90アール探してほしいとお願いして、探してもらったんです。



Q.31 土地の借り賃は、いくらですか。

自分が払っているのは、10アールで4000円くらいです。それに加えて、農業公社の、農地保有合理化事業というのがあって、その事業から、地主さんには助成金が払われているんです。



Q.32 経営面で苦労したことは、ありますか。

まだ独立して1年目ですし、経営そのものに関する苦労を実感したということは、まだありません。ただ日々頑張って、収穫したものを売っておけば儲けになると思って、やっているだけなんです。
これから、それではいけないから、ちゃんと自分で売り先を考えて、見つけたりしないといけないなとは、漠然とは思っていますけれど。



Q.33 農業の中で経営部分は、どれくらいを占めると思いますか。

今は出来た作物を、研修先の作物と一緒に買ってもらっているような状態なんです。やっぱり、自分で考えてやりだしたら、経営がほとんど100%になってくると思います。

その前に、生産技術は、あって当たり前です。でも、生産したものが売れなかったら、いくらいいものを作ったって、田んぼに放らないといけない場合もありますよね。経営ということがあって、初めてものが売れる、ということは、たしかだと思います。





Q.34 自然災害で大きな被害を受けたことは、ありますか。

特に無いです。暖冬の影響みたいなのは、ありますけれど。
保険にも、特に入っていないです。



Q.35 好きな農作物・嫌いな農作物は、ありますか。

キュウリやオクラや、素手で触ったらチクチクして手が負けるのは、作業していて嫌だなと思いますけれど。その農作物自体は嫌いじゃないです。



Q.36 おすすめの農作業グッズは、ありますか。

おすすめじゃないんですが。絶対に蚊のこない何かを作ってほしいですね。
蚊は嫌です。それを逆に紹介してほしいです。(笑)



Q.37 農業について、将来の目標は、ありますか。

いい作物を作りたいというのが、第一です。いいものを作って、たくさんの人に食べてほしいです。それをするには、どうしようかというのを、今、考え中なんですけれど。

面積は、今は、なるべく考えないようにはしています。今借りている土地の中で、その土地を有効利用して、マックスでどれくらい良いものが出来るかを試そうと思っています。
それが出来るまでは、なるべく、大きくすることは考えないようにしています。
まずは技術を磨くことが、一番大事だと思います。

どれだけ規模を広げても、いい加減なものばかり作っていたら、信頼を損ねるし、自分も嫌だし、食べる人も嫌ですから。やっぱり、きちんとしたものを作りたいです。





Q.38 1年間にわたり、各月にどのような作業をしていますか。

大体、8月からレタスの種をまきはじめて、種まきから20日くらいで定植します。

8月に、種をまいたやつが、10月末くらいから採れはじめて、5月の連休過ぎまでレタスの収穫が続きます。種をまきつつ、収穫して、調整して、というサイクルが続きます。

夏は、4月くらいにオクラを植えつけます。レタスのトンネルの資材があるのでその中にオクラを植えて、最初はトンネルの中で育てます。





Q.39 移住にあたり、不安だったことは、ありますか。

三木町は結構町中ですから、田舎に住んでいるという意識は無いです。

もともと生まれたところは、新大阪の駅の近くで、ビルしか無いようなところだったんです。
でも、酪農をしていたときに住んでいたのは、1400メートルの山の上でしたから。買い物や病院に行くのに、山をおりるのが大変ですし、雪が降ったときは危ないし。それに比べたら、三木町は大都会ですよ。(笑)



Q.40 地域社会に溶け込むために、気をつけていることは、ありますか。

特に努力はしていないです。(笑)子供がいるので、子供が接点になって、ちょこちょこ話をするぐらいです。特に、溶け込んでいかなきゃいけないという気構えは無いです。



Q.41 都会の人と、この地域の人の違いを、感じることはありますか。

田舎というよりは、農業をしている人と、していない人は、違うなという感じはあります。農業をやっている人は、少なからず、農地を守って、努力していかなきゃいけないという気構えがあると思います。

やっぱり、農業をやっていたら、地域の人とうまくやっていかないといけないという感じは受けます。新規就農者ということではなく、地元の人同士でも、それは感じます。
実際、好き勝手なことはできないでしょうし。自分はそんなに意識していないですけれど、実際のところ、それは大事だと思います。




Q.42 この地域で子育てするにあたり、いい点はどのようなことですか。

いつでもそばにいれるというのは、いい点だと思います。
悪い点も、それだと思いますけれど。いつもいたら、言わないでいいことまで、言ってしまうこともありますから。



Q.43 この地域に、都会の人が住む場合どのように家を手に入れたらいいですか。

三木町は、そこまで田舎じゃないですから。
大学が近くにあるから、アパートなんかもたくさんあります。




Q.44 移住先を探すにあたり、何か注意することは、ありますか。

いろいろなところを見て、自分に合ったところに行けばいいと思います。
ずっと、その土地でやっていくんだと思えるようなところに移住したほうがいいと思います。

結婚と同じです。いろんな人と付き合って、最終的に、いい人と結婚するのと一緒で、いろんなところを見て回るのがいいと思います。

地域の性格は、場所によって全然違いますね。やっぱり、暖かい国の人は、陽気ですしね。



Q.45 農業を始めるにあたり、自己資金は必要だと思いますか。

必要だと思います。農家の息子さんが就農するのとは違いますから。
副業というか、ほかに仕事があって、農業もしようという人だったら、たくさん自己資金が必要じゃないと思います。

でも、農業だけで食っていこうとなったら、それなりの投資は要るんじゃないかと思います。自己資金は、あったほうがいいです。



Q.46 自己資金は、どれくらい必要だと思いますか。

300万円くらい、使おうと思えば使えるお金は、用意しておいたほうがいいと思います。借入など、いろんな方法があるので、実際には、それだけ使わないかもしれませんが。準備としてはそれくらいあったほうが、いいと思います。
心の余裕も違うと思いますから。





Q.47 自己資金が無いけれども就農したいという人には、何とアドバイスしますか。

まず、農業法人みたいなところで勤めながら、お金を稼いで農業を学び、生活したらいいんじゃないかと思います。



Q.48 農業に向いている性格は、ありますか。

辛抱強い人ですかね。



Q.49 就農するにあたり、農業の勉強・研修は必要だと思いますか。

必ずしも必要とは思いません。でも何かしらの体験があればいいと思います。

やっぱり、研修しても、分からないことはたくさんあります。自分でやり始めたら一生懸命になって覚えますし。スタートの時点で、知識としての量が多いか少ないかの違いだけですから。気合が入っていたら、それはあとで、いくらでも吸収してカバーできますから。



Q.50 研修期間は、どれくらい必要だと思いますか。

作りたいものにもよりますが、1年くらいはしてみたらいいと思います。
ワンシーズンを通して、どういう流れで、作付けして、作物が出来るのかということが分かるので。



Q.51 研修先を選ぶにあたり、注意することは、ありますか。

こだわったものを作りたい人は、こだわったところに行ったらいいと思います。
規模を大きくしてやりたいという人は、規模の大きいところに行けばいいですし。自分に合ったところに行くのが一番いいかなと思います。



Q.52 畜産と、農業の違いは、どのようなことがありますか。

牛は待ってくれないですね。動物と植物の違いが、そのまま出ていると思います。植物だったら、水が無くて、葉がぐたっとなっていても、水をやれば元気になりますよね。

でも、牛はぐたっとなったら、それで8割方はだめですから。動物相手のほうが、そういう、細かい神経を使わなきゃいけないですね。



Q.53 農業を始めるなら、何歳までに始めたらいいと思いますか。

思い立ったときが、一番いいときだと思います。自分自身が熟していなかったら、やるにはまだ早いし、熟しすぎていたら、やろうという思いだけで、疲れてしまうかもしれないし。

やろうと思ったときが、一番いいときだと思います。



Q.54 農業を始めても役に立つ、前職の職業・資格・特技などは、何かありますか。

資格だったら、重機関係を扱える免許を持っていたら、便利だと思います。



Q.55 農業・田舎暮らしをする上で、読んでおいたほうがいい本は、ありますか。

わからないです。そういう本を読むと、影響されてしまいそうで嫌なので、あえて読まないようにしています。



Q.56 100人の新規就農希望者がいるとすると、結果、100人中何人が農業で生計を立てられると思いますか。

頑張れば、100人とも生活していけると思います。



Q.57 移住前に、都会でやっておいたほうがいいことは、ありますか。

たくさん情報を仕入れることです。いろんな土地や作物などの情報です。イメージが固まっていれば、ことを始めるときに早いと思うんです。

やりたいイメージが固まっていなくて、あれもしてみたいし、これもしてみたいと言っていたら、時間かかると思います。



Q.58 農業を始めて何年くらいしたら、収入が安定すると思いますか。

うまいことやっている人は、就農後すぐに黒字で、儲けている人もいると思います。そうでない人でも、2年目ぐらいには儲けが出るようになると思います。
1年目に失敗して、それを踏まえてやりますから。

うちは、去年は赤字だったんです。資材代とか、初期の投資がかかったので。
でも、資材は何年も使えますからね。ただ、帳面上は大赤字です。



Q.59 例えばタイムマシンで就農を決意した時点にまで、今までの経験を踏まえて戻れるなら、どのような方法で就農しますか。

準備をしっかりします。

子供の小学校入学に合わせて、就農の時期を決めたんです。ですから、ばたばたと、いろんな申請などが駆け足だったので、もっと前からそういうことをやっておけば、余裕持って出来たかなと思います。




Q.60 失敗したという体験は、何かありますか。

失敗して当たり前だと思っているんです。
失敗しても、それが改善できれば帳消しになるので、それでいいかなと。
同じ失敗は何回もしないようにするということです。



Q.61 独身・夫婦・子供連れ、それぞれに新規就農の有利・不利は、ありますか。

無いと思います。家族がいれば、家族がいるなりのことをしますし。
1人なら1人なりに動けるし。特に有利不利は無いと思います。



Q.62 新規就農者が、サラリーマン並の400万円程度の収入を得ようと思ったらどのような農業形態が最も可能性が高いと思いますか。

すごい付加価値の高いものを作るか、大規模に大量にものを作って捌くか。
どっちかだと思います。中途半端なことは、どっちつかずになると思います。

完全に無農薬で、仮にレタス1玉5~600円で売れるような技術と販売先を持っているか。もしくは普通に市場出荷で、大量に作って大量に捌いて収入を得るか。どっちかだと思います。



Q.63 就農して良かったことは、どのようなことですか。

毎日汗をかいて大変だけど、自分で楽しいと思えるのが、良かったことです。






Q.64 就農して嫌だったことは、どのようなことですか。

虫による食害で、レタスが売り物にならなくて、大量に捨てなきゃいけなかったのは嫌でしたね。それは自分の技術面のことですが。
作ったものが、売り物にならなかったときは嫌だなと思います。



Q.65 I ターン就農を成功させるために、重要なことは何ですか。

心構えと体力が重要です。両方ないといけないと思います。
身体だけ元気でも、気力がなかったらいけないですし。農業だから特別どういうふうな気構えがない、ということではないです。仕事であれば、何をするにしても、体力と気構えが大事だと思います。



Q.66 I ターン就農希望者に、アドバイスはありますか。

自分の思ったことを、思ったとおりにやってください。それだけです。

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