農業はサラリーマン?農家になりたい人によくある勘違い

農業のイメージを尋ねられたときに、多くの人は 「自然の中で働ける」「誰にも気を使わず、のんびりできる」といったイメージを抱きます。

太陽の下で、おいしい空気を力いっぱい吸って、野菜を収穫して、家族でのんびり暮らすといったイメージです。

しかし、これは農業のイメージとしては間違っています。なぜなら、農業というのは、一つの「職業」だからです。 「自然の中で」「のんびり」「家族と一緒に」というのは、仕事ではなく、ライフスタイルの形式です。農業の場合は、その特 殊性からか、ライフスタイルと混同して考えられることが、よくあるのです。

就農を目指す人が、まず躓くのが、この点です。

農業を考えるなら、農業を職業として考えなくてはいけません。当然のことですが、職業とは、お金を得るための仕事です。職業として考えるべきところに、ライフスタイルの希望を持ち込んでしまうから、混乱してしまうのです。

お金を稼ぐ手段としての農業と、田舎暮らしというライフスタイルは、厳密に離して考えるべきです。

では、職業としての農業は、どのような仕事なのでしょうか。

まず、農業とは多くの場合、自営業です。農業法人に就職して、サラリーマンとして農業をしたいという希望を持っている方もいるでしょうが、そういう方は新規就農者の多数派ではないので、ここでは「農業は自営業である」として、話を進めます。

職業を大きく2つに分けると、給与所得者と自営業者に分かれます。そして、自営業者という大きな区分の中に、農業も含まれています。

農業をするということは、必然的に「自営業者」になるということです。まずは、給与所得者としてではなく、自営業者として生活していくのだという自覚を持たなくてはなりません。

この点において、もともと自営業者で生活していた人は、給与所得者よりも、農業に転職するのが有利だといえます。自営業者としての心構えを構築する必要が無からです。
ラーメン屋を経営していた人が農業に転職するほうが、サラリーマンが農業に転職するよりも、はるかに楽なのです。

サラリーマンをはじめとする給与所得者ならば、まずは自営業者としての心構えが必要であり、その上で、農業者としての心構えが必要です。越えるべきハードルが2つあります。

しかし、自営業者として生計を立てていた人であれば、越えるべきハードルは一つだけで済むのです。

農業とは、自営業ではあるという当たり前の視点が欠けている新規就農者は、思っている以上に多いものです。

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