田舎暮らしがしたいから農家になるでは失敗する

もう一つ農業の特色を挙げるとすれば、農業というのは田舎社会と切っても切れない関係にあるということです。

都市近郊で農業をやっている人もいますが、多くの場合、農業は田舎で行われています。そして、周りの農家との共同作業なども、多くの場合は存在します。

農業をやるということは、すなわち、そこの地域で生きること でもあるのです。農業とは、生活と密接に結びついた職業です。

都会の会社で働いていたら、このような感覚はありません。会社は、あくまで会社だけのものであり、私生活とは完全に別のものです。

しかし、農業は私生活とも結びついています。リンゴ栽培農家になろうと思えば、青森県や長野県に住むという「ライフスタイル」と結びつきますし、周りのリンゴ農家とも付き合って、共同作業をしないといけない場合もあります。
やりたい農業によって、ある程度、住む場所や、近所付き合いといった、私生活にも影響を及ぼすものです。

この農業の特性が、混乱を招くことが多いのです。農業があまりに生活と結びついた職業のため、自分が求めているのが「ライフスタイル」であるのか「職業」であるのかが、分かりにくくなるのです。

新規就農者の場合、農業は「職業」として考えるべきです。農業は「ライフスタイル」と密接に結びついているのですが、出来るだけ切り離して考えるべきです。

間違っても「田舎暮らし(ライフスタイル)がしたいから、農業(職業)をする」という考え方をしてはいけません。

正しくは「広い庭で犬を飼いたいから(ライフスタイル)、田舎暮らし(ライフスタイル)をする」となるべきです。
「広い庭で犬を飼いたいから、田舎暮らしをしたいので、農業(職業)をする」となっては、いけません。

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