果物を栽培するか、野菜を栽培するか?

果物が野菜と違うところは、差別化がしやすいというところです。野菜の場合は、味による価格差というのは付きにくいですが、果物では味の差が歴然と現れます。農協を通じた、一般野菜の評価基準というのは「見た目」だけであり、味は関係ありません。

果物のほうが、品質の良いものをつくれば、それだけ結果に結びつきやすいものです。自分での販売も、野菜に比べたら行いやすいです。いわば、野菜は「量」をとる農業なのに対し、果物は「質」をとる農業だともいえます。(野菜にも「見た目」という品質は必要ですが)

果物は、大きく2種類に分けることができます。一つは、厳密には野菜である果物。イチゴ・スイカ・メロンです。

これらの果物は、果樹になるものではなく、毎年毎年種から育てます。ですから、新規就農者でも、何十年やっている農家で も、同じスタートラインから始めることができます。

それに対して、ミカン・リンゴ・ブドウなど、一般的な果物というのは、果樹です。桃栗3年柿8年というように、植えてから収穫までに数年かかるのが普通です。ですから、これらの作物で新規就農しようという場合には、あらかじめ果樹のある産地に入っていくことになります。

近年は農業の高齢化が進み、果樹の世話をする人が少なくなり、果樹園の空き地が出てくることがよくあります。もし、前年まできちんと世話されていた果樹園を、そのまま引き継ぎ、借りることが出来るのであれば、自己負担が少なく、ローリスクで農業を始めることができます。

果樹農家は、味で差別化がしやすいために、自ら販売を行う人たちも少なくありません。また、ドライフルーツや、ジュースなどの加工を行う人も、少なくありません。

一般的に、果樹よりもメロンやスイカのような、ゼロから始めるもののほうが、技術の差が出やすいものです。儲かるときには儲かり、儲からないときには赤字になるというような農業です。メロンなどは、最もハイリスク・ハイリターンな農業です。
新規就農者には高度な農業技術は無いため、メロンのような作物は、避けたほうが賢明です。

自分で作物に付加価値をつけ、加工や販売にも積極的に関わっていきたい人であれば、一般野菜よりも、果物のほうが差別化しやすく、販売も有利に行うことができます。

逆に、コツコツと生産努力を続け、地道に農業をやりたいという人にとっては、果物よりも一般野菜のほうが向いていると言えます。

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