農家だからこそ販売力を身につけよう

「栽培作物」と「販売形態」というのは、大きく結びついている問題です。

例えば、農協に出荷するのではなく、自分の手で農作物を直接売りたいと考えるのであれば、一般野菜で新規就農するのは、なかなか難しいことです。

自分で販売するのであれば、おのずと栽培作物も、果物なり、有機無農薬野菜など、一部の作物に限られることでしょう。何かしら、他と差別化できる商品でなければ、いけません。

逆に、自分で販売するのが苦手な人が、流通経路が整備されていない有機無農薬野菜や、地域の伝統野菜を大量に作っても、買い手はつきません。

個人的な見解をいえば、これからの農家には、少なからず販売力が求められると思います。

例えば、販売力のある農協の生産者となって、高い生産技術を習得することができたとしても、その農協の販売力がこの先何年もつかは、誰にも分かりません。農協よりも、自分で販売力をつけたほうが確実だと言えます。

会社にいるのは、大きな船の船員になるようなものであり、農業をするということは、小さなボートの船長になることです。

農協に出荷するというのは、ボートの船長ではあるのですが、護送船団方式で、皆で同じ方向を向いていこうということです。
完全に、自分がすべての舵をとるわけではありません。農協の販売力がなくなれば(目指している宝島の方向が違ったならば)、あなたもまた、宝島にたどり着くことは出来ないのです。

数年後の農業界がどうなっているかは、誰にも分かりません。
農協の方針が正しいかもしれないし、正しくないかもしれません。

最もリスクがないのは、自分で生産し、自分で販売し、すべてを自分でコントロールできる農家です。最初は農協に出荷し、生産だけに注力するのも一つの方法だと思いますが、いずれは少なからず、販売力をつけていく必要があると考えます。

新規就農者が最初から自分ですべてを販売しようというのは、困難かもしれませんが、いずれは個人販売という形も視野に入ってくると思います。

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