新規就農相談会で準備資金が1000万円必要と言われたけど本当に必要なの?

自己資金とは、農業で生活できるようになるまでの、生活費。 では、この期間はどれくらいが適当なのでしょうか。

私の意見でいえば、3年です。3年あれば、農業収入だけで生活できると思います。

逆に言えば、3年たって農業だけで生活できないようであれば、農業はあきらめたほうがいいということです。もっとも、他の土地で挑戦すれば、成功するかもしれませんが。

田舎での生活費は、都会での生活費よりは、かなり少なくなると思います。家賃は1万円程度に抑えられるでしょうし、付き合いなども都会にいるときよりは少なくなると思います。都会での生活から、支出は10万円程度、抑えることができると思います。

理想をいえば、3年分の生活費に加え、もし農業に失敗してしまったときのために、都会に戻って生活を立て直すまでの必要経費も用意しておいたほうがいいでしょう。引越しと、都会での住居を探すための資金です。

仮に、1ヶ月の生活費を15万円、都会での生活を立て直す資金を100万円とすれば、15×12×3+100=640万円となります。

理想的には3年分の生活費ですが、最低ラインを言うとすれば、300万円です。特に、家族がいる人であれば、最低でも300万円くらいのお金は、用意してから、農業をはじめるべきだと思います。

もちろん、農業を始めるにあたり、いろいろな機械を買ったり、準備資金は必要になりますが、就農相談会で言われるような、1000万円や1500万円などという大金は、必要ありません。

では、なぜ就農相談会では、1000万円などと多額の自己資金を用意するように言われるのでしょうか。

一つは、自治体側の希望としては、お金を持っていて、成功確率の高い人にだけ、移住してもらいたいのです。自己資金が多い人のほうが、ビニールハウスを建てたり、高額な農業機械を買ってくれたりして、地域が潤う可能性も高いのは、当然のことです。

また、これは自治体の人が意識的にやっているかどうか分かりませんが、「自己資金が1000万円必要」と言われて、そこであきらめてしまうような人ならば、農業を始めても続けることは出来ないと思います。

1000万円必要だと言われても、自己資金がほとんど無くても、どうすれば出来るか、どんな作物だったら出来るか、どこからかお金を借りられないか、支援制度の充実した地域はないか等々、いろいろ自分の頭で考えて行動するような人ではないと、農業で成功することは出来ないと思います。

結局、どっちにしろ自分が正しいのです。1000万円の自己資金が必要と言われて「自分には農業は無理だ」と考える人には無理ですし、「でも自分に農業は出来る」と考える人は、専業農家になれるのです。

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